正弦波と非正弦波の違い

正弦波

交流は、電圧と電流が時間とともに周期的に変化します。その変化をグラフで書いてみると、横軸が時間(t)を、縦軸が変化の大きさと向きを表すと、海の波のようにカーブになります。この波形は三角関数の正弦波です。サイン波とも言います。

矩形波と疑似正弦波

正弦波以外は、矩形波や疑似正弦波など非正弦波があります。カーブが滑らかな正弦波に対し、矩形波はブロック状の直線的なものになります。疑似正弦波は、矩形波のブロックを更に細かく切り刻んで、より正弦波に近い矩形波です。

矩形波や疑似正弦波の交流電源で動作できる電子機器が限られています。また、ノイズが発生したりする場合があります。正弦波の交流電源であれば、使用する機器を選びません。全ての電子機器が正常に動作できます。

【参考資料】

福田 務『絵ときでわかる電気理論』(株式会社オーム社、2001年)PP.132-143。